■ 吟仕込み「天野酒ケーキ」
防腐剤、食品添加物は一切使用しておりませんが、開封しなければ一ヶ月は充分おいしくお召し上がり頂けます。
■ 天野酒ゼリー
天野酒(日本酒)をふんだんに使っております。お子様やお酒に弱い方は、ご注意下さい。
■ 天野酒について
室町中期から戦国時代にかけて「天野比類無シ」とか「美酒言語ニ絶ス」などと秀吉や信長から高い評価を受けた僧坊酒「天野酒」。
当時としては先駆的な段掛法で醸され木灰を加えずに清澄させた「天野酒」は、まさに今日の吟醸酒のルーツと言える質の高いものでした。
時代とともに信長・秀吉・家康と往時の英傑たちに飲みつがれた「天野酒」。なかでも「天野酒」をこよなく愛した豊臣秀吉により“良酒つくりに専念するように”と下付された朱印状は、今も金剛寺宝物館に展示・保存されています。
「天野酒」の焼き菓子を想った日、不思議と愉快で嬉しい時間が流れてゆきました。ただ私の心の中で最高傑作を作りたいという気持ちがどんどん大きくふくらんだのです。
河内の銘酒「天野酒」、そしてフランス伝統の古典菓子「Pain de Genes」。伝統には伝統の、そして本物には本物の味と心がございます。私は以前師匠から頂いたある言葉を思い出しました。
「オレンジのケーキはね、完熟のオレンジを、そのまま食べるよりもおいしくなければ意味がないんだよ。」
私は、この言葉を胸に楽しんで楽しんで試作を繰り返しました。素材ひとつひとつに吟味を尽くし、丹精込めて作りあげました。
甘さと辛さが絶妙なバランスを築き芳醇な香りとともに心の中にとけ込んでゆくことでしょう。伝統と伝統の出会いの妙をきっとお楽しみ頂けるはずでございます。「抜群だね、このお菓子。」のお言葉を夢見て……。